庭のワレモコウ

おひとりさま 趣味と日常のあれこれ

勧誘

アムウェイ商法を告発する―“マルチ”No.1企業の全貌


大学を卒業して数年後の話です。だいぶ昔の話ですね。


学生時代の友達の友達、という関係で薄い友人関係が続いていた人が居ました。


卒業後の住まいが同じ沿線沿いだった事もあり、年に一度か二度会っていたと思いますが、時間にルーズで借りたものを何度催促してもなかなか返さない彼女をワタシは好きではありませんでした。


そんな或る日、美味しいご飯をご馳走するから家に来てとの誘いにのこのこ出向いたワタシは、強烈な勧誘に衝撃を受ける事となりました。


彼女の家には先輩だという女性が3人ほど居て、彼女を含めた4人がかりでの猛烈な勧誘です。

ご馳走、にはなりました。彼女達が誇る高機能な鍋で作ったという手料理を、その仲間に入る事の素晴らしさを力説する4人の女達に囲まれる中で。

味など覚えちゃいません。


数時間の説得にも関わらず渋るワタシに業を煮やした彼女は、大学時代の共通の先輩に電話を掛け説得を依頼したのでした。


先輩までこの集団なのかという絶望感、というかこの人の誘いで彼女が入会したのか、などなど卒業以来交流のなかった先輩との会話に懐かしさを感じる暇もなく言質を取られぬよう躱すのが精いっぱいでした。


結局ワタシが逃げ回ったおかげでその一員になる事もなく終わりましたけれど、あのおそろしい手口は忘れられません。どうやら複数人で一人を説得して仲間に引き入れるというのは常套手段なようですね。


今でもこういった勧誘があるのかどうかは知りませんが、あの当時スマホや携帯がなくて何よりでした。

家の固定電話で居留守を使えば薄い友人関係など簡単に断つ事も出来た時代です。